日々のつらつら

頑張って更新していきます。

レズ極道を終演して


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劇団洒落乙。『レズ極道〜ボイタチ組組長殺害事件、激録〜』無事終演させて頂きました。

 

ご観劇頂いた皆様には有り難ながら非常に嬉しい言葉を頂き嬉しみの極みです

 

今回、この舞台で大切にしたのは

レズビアンのキャラクター性」

でした。

 

大袈裟でもなく美化し過ぎない、あー、居てるなー。というレズ達。

ボイ、中性、フェム。

登場人物は全て当て書きです。

当て書きと言うのは その役者の人格に寄せて書く 手法です。

つまり、レズ極道の登場人物というのは極限までその人の性格をアイコン化した姿。

つまり、そのジャンルの完全体

です。


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やはり特に気合を入れて書いたのがボイ組。

このボイ組、ダメダメなところから始まります。



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とにかく時間に遅れてくるし、女癖も悪いし、ふらふら生きてる感じが満載です。

 

しかし、時が経つにつれて

「地獄のお説教タイム」
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「和に見えますがめっちゃ怒鳴られてます」

お前らはジャリタチやと告げられたボイ組は努力をし、次第に絆が深まっていきます。


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「悪魔のメンヘラにも立ち向かい(?)ました」
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そしてラストにかけて、皆で勝利を誓い合います。


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これ、ボイ好きさんにはわかって貰えると思うんですけども

脱ジャリしたボイってくっっっっっっっそかっこいいし、頼れる背中を見送りたくなりませんか。

もう、簡単に言えば

ボイタチは硬派でピュアで不器用でええんやでってことを伝えたかったんです。

背伸びしても仕方が無い、ただ自分らしく生きて欲しい。

そう思います。


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そして中性組の2人。

ボイ寄りの高野と中性たる中性の宇佐美。

凸凹コンビではあるのですが、お互いを信頼し合ってます。


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このボイ組に来てくれないか、と蒼に言われ断るシーンの「すみません、中途半端なことは出来ないんです」と頭を下げるシーン。

私の伝えたかったことはここに詰まってて、中性というとどっちともつかず。

ボイでもフェムでもなければタチでもネコでもない人が多いイメージがあって

そんな人の中でもっていうもんってあると思うんです。

だから中途半端じゃないんです。

中性という組。

そのトップが


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宇佐美、なんだと思います。

組を守るためにフェム組の(☝ ՞ਊ ՞)☝ウェーイコールに耐えて酒を飲みボイ組から逃げてきた奴らの面倒を見る…

宇佐美(´;ω;`)いいやつや…

 


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だからこそまだまだ上り詰めなければいけません。

宇佐美と高野は野心家です。

しっかりと、自分のやり方、つまり中性のやり方を確固たるものにしていく。

中性というのは「どちらでもない」ではなく「あえて選ばない」人達

だと私は思っています。

それでも今はボイ寄り、フェム寄りでなければ生きづらい現状も劇中の中に描写してみました。

 

次に


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フェム組

彼女たちは「悪役」と言うより「天敵」として書きました。

彼女達にも彼女達なりの意見があって、ジャリタチによって苦しめられた過去もあるのでしょう。

しかし、やり方が卑怯だった。

殺された理由はそこ一択です。

現状、レズ界でボイは撃ち抜かれはしませんが集団無視、バーに行ったらお勘定が高い、わかりやすく悪口を言われる。等

女子中学生のいじめみたいなことを平気でやります。

劇中ではボイ組組長を独断で射抜きます。

そんな悪質なフェム組の笠原ですが、まりなと居る時は「きゃはは!」と笑うのです。

彼女の憎めないところはそこで豚鼻だったりイマイチ人望がない所にあります。


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まりなも笠原の悪循環に気がついているのに止めません。

悪ノリはさらに続きます。

この流れ、どこかでみたことはありませんか?

そう、最初のボイ組です。


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「純子に手を組まないかと持ちかけるシーン」

彼女たちは自分が嫌っていた奴らと同じところに身を落としてるのに気が付きませんでした。


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そして最後、共に死ねることはありませんでした。


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でも…敵ながら…

美しいいいいいい😭💦💦💦💦

多分なんですが私

「フェムが気高く死ぬ」フェチ

なんですよねええええ!!!!!

サイコー!!!!自分の作品ながらサイコーです。

そしてまりなの最後に言った

「あたしと居る時のあんたしか好きじゃない」

っていう言葉の儚さと耽美さはフェム同士にしか出せないものだと思ってます。

 

そして最後の最後に


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純子も死にます。

人の運命は人の意識で変えれるものじゃない。

このシーンはこれを表しています。

変えられない運命というのは「死」です。 

この世に絶対があるとしたらいつか死ぬことです。

運命は変えられないけれど、自分の選択肢は増やしていける。

だからこそボイ組は生き残りました。

純子は心のどこかでいつも死を望んでいました。

しかし純子は最高の死を迎えられたのです。

シノブに与えれなかった死を純子が代わりに受けてこの物語は幕を閉じます。

 

もちろんこれからも登場人物は生き続けるでしょう。

 

ですが、この物語は今のレズ業界を描いた物。

 

撃ち合いやドンパチはもう終わりにして、お互いが明るく過ごせる未来へ少しでも踏み出せたらと思います。

 

色々書いたけど伝えたかったことは以上です!

 

最後にメンヘラと亜空間で終わりましょう!

また逢う日まで!チェキ!!


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